指導者紹介
金井 誠先生 Makoto Kanai (指揮)
日本オペラ振興会等で、故渡邊暁雄氏、故山田一男氏、星出豊氏等のアシスタントをつとめながらオペラ指揮者としての研鑽を積む。特に渡邊暁雄氏からは「次代担う指揮者」と厚い信頼を寄せられた。
これまで、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京シティフィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団、アンサンブル憧美音等と主要な管弦楽作品、数多くのオペラ、宗教曲、合唱曲(初演多数)を指揮する。
その音楽に対する真摯な姿勢と作品の核心に迫る解釈、演奏は、評論家のみならず、作曲家、共演者、舞台スタッフからも極めて評価が高い。
作曲家・水野修孝氏から「自分の作品になくてはならない存在」、作曲家・松井和彦氏より「目から鱗の落ちる、演奏の理想」、詩人・片岡輝氏より「金井マジック」と評された。
特に声楽作品に対する造詣が深く、合唱団ビルダーとしても名高い。
モーツァルト記念演奏会を指揮した際、会場に居合わせたモーツァルテウム管弦楽団の団員が感激のあまり楽屋に訪れ、その演奏を激賞した。
‘10年、関西歌劇団本公演に初登場(ヴェルディ「リゴレット」)
「西日本において、ここ十数年で出色の公演。内容の濃い、流麗
な指揮。舞台と一体化する指揮者」と新聞各紙で絶賛された。
‘12年、琉球交響楽団定期演奏会へ登場、「こうもり」を指揮
し、故祖堅方正団長(元N響主席トランペット奏者)に「日本人
離れした感性」と認められ、氏が急逝する間際までオファーを受
け続けた。
同年、「日韓朝第九演奏会」を圧倒的な成功に導き、音楽評で
「その音楽造形は見事であった」と絶賛された。その模様は韓国
メディアでも大きく取り上げられた。
‘14年、関西歌劇団に再登場、プッチーニ「ボエーム」を指揮
し、共演したイタリア人歌手に「イタリアにもいない優れたマエ
ストロ」と絶賛される。ハンギョレ財団の招きで、ソウル新市庁舎で行われた「平和コンサート」を指揮し、熱狂的に讃えられた。
‘15年、オペラ・アンダンテ公演「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」を指揮し「鮮烈かつ核心に迫る演奏」と評された。
クラシック以外の活動として、ジャズクラリネット奏者・北村英治氏、落語家・桂三枝(現文枝)師匠、落語家・立川談慶師匠、歌手・森山良子氏たちとの共演多数。シャンソン歌手クミコと3度にわたり共演し、東京国際フォーラムにおける特別コンサートのオープニングを指揮した。
その他、ミュージカル台本作家として「イノセントムーン」「ミーザ」など数々の作品を発表している。
吉田 桂子 先生 Keiko Yoshida (作曲家・ピアニスト)
兵庫県出身。作曲、編曲活動とともにアンサンブルピアニストとして活動する。
近年の作品にミュージカル『ミーザ』、混声合唱曲『ずっとのちのひとびとに』、合唱組曲『ゆめ』などがあり、合唱編曲も数多く演奏されている。2014年秋「日本のうたごえ祭典inみやぎ」で歌われた女声合唱『広い河の岸辺』の編曲を手がけ、歌手クミコのシングルCD (2014/NIPPON COLUMBIA)に起用された。鍵盤ハーモニカ奏者はざまゆかのCD『剣の舞~鍵盤ハーモニカの芸術』(2011/ALM RECORDS)に作曲家、ピアニストとして参加。
東京藝術大学作曲科卒業、同大学院ソルフェージュ科修了。
東京藝術大学、同附属音楽高校の非常勤講師を経て、現在茨城県立水戸第三高校音楽科非常勤講師。
日本ソルフェージュ研究協議会会員。